合格者インタビュー

アンデルセングループの食品表示を支える 上級合格者 3賢人の証言

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株式会社アンデルセン・パン生活文化研究所
調査企画室長 大西 由美様(中央)
品質保証室情報管理チームリ-ダー 福田 思様(左)
品質保証室情報管理サブリ-ダー 石原 克彦様(右)

  • 2012年6月(大西様)、2015年11月(福田様)、2017年6月(石原様)中級合格
  • 2014年11月(大西様)、2020年11月(福田様)、2018年12月(石原様)上級合格

御社の事業概要を教えてください。

大西 私どもの会社は、研究所の名前を冠していますが、アンデルセングループの持株会社です。アンデルセン、リトルマーメイドやタカキベーカリーなどのブランドの管理部門を統括していて、食品表示関連は品質保証室情報管理チームで管理されています。

各会社の品質保証関連や食品表示関連を統括しているのですね。

福田 そうです。仕事柄、食品表示の知識は必須で品質保証室情報管理チームの社員全員中級以上を取得しています。また、パートタイマー社員が多数在籍しており、初級・中級試験に合格された方もいます。業務は、原料の規格書や仕様書をチェック、表示の作成、お得意先様に提出する規格書の作成など専門的な知識が必要とされます。幅広い食品を取り扱っているため、食品表示検定試験を通して学んだことは、業務に活かすことができています。

石原様は難関の上級試験を一発で合格されたと聞いています。

石原 私は、仕入れた商品の規格書や表示情報をチェックする業務を主に行っています。また、食品表示の法律に関する相談窓口も担当しています。現職は7年ぶりの配属となりました。その時、職場の皆さんがすでに食品表示検定試験の資格を取られていたので、これを契機に体系的に食品表示を学ぼうと、中級試験にチャレンジし、合格しました。次に、上級試験ですが、そのころはまだ社内に上級合格者は一人しかいないと聞いていたので、2018年にチャレンジし、こちらも合格しました。

どんな勉強をされたのですか?

石原 まず、試験日の10ヶ月前から準備を始めました。土・日曜を試験勉強に当てましたので家族に協力してもらったと思います。勉強で最も注力したのが『中級テキスト』の読み込み。2回精読しました。次に「食品表示基準Q&A」を読み込み、さらに「食品表示基準」そのものも理解できるよう確認しました。また個別義務表示などの分かりにくい箇所も確実にフォローしました。
上級試験には記述問題が最大の難関と聞いていましたので出題テーマを想定し、文章に作り込んで挑んだところ、想定問題が的中しました。あとは時間配分も大事です。

それはすごいですね。なかなか1回で合格は難しい。

大西 石原さんの言う、当時一人だった上級合格者が私なのですが、私はいま調査企画室に勤務しています。品質保証業務を中心に従事していた際に上級の資格を取得しました。弊社は、自社ブランド商品の製造・販売だけでなく、OEM生産事業等も行っています。お得意先様からのご要望には、より早く、より正確に、より詳しい情報を持って対応しなければなりません。それには上級レベルの知識が必要だったのです。
ちょうどその頃、同じ品質保証部門を担当する他社の方が「上級試験に合格するための勉強会」を開催するとのことで、お声掛けをいただき早速参加しました。勉強会では模擬試験形式で問題を出し合ったり、法令の解釈を討論したり、時には業務の悩みを相談し合ったりし、大いに刺激になり、勉強になりました。いまはこの会は存在しませんが、当時のメンバーとはいまでも情報交換しています。

上級合格の取得は実務でどのように役立っていますか?

福田 上級試験の合格には、専門的な知識と幅広い分野で対応が必要となります。製品規格書等を通じたお得意先様とのコミュニケーションでは、まさにそれを実践することになります。そのため、合否の結果もさることながら、分析も大事です。なぜ、不合格になったのかを分析することです。
例えば、法令には「~しなければならない」や「~することが望ましい」と文章の末尾の表現が微妙に変わり、大きく意味が異なる場合があります。こうした細かな箇所は意外と見落としがちです。現在、当社には上級食品表示診断士が3名います。こうした誤認を防ぐためにダブルチェック、トリプルチェックをすることでより正確な食品表示が皆様に提供できると思います。

石原 そうですね。業務に役立てるには常に基礎知識を維持しながら、新しい情報に目を配ること。基礎知識は「中級」試験で90点以上とれるレベルを維持していくことが肝要ですね。お取引先様の規格書や表示情報に問題があり、具体的に修正箇所を指摘し、詳しく説明したところ、速やかに改善され、感謝されたこともあります。相互の信頼関係がより深まりました。

大西 食品表示の仕事は、生産者から消費者までをつなぐサプライチェーンの架け橋だと思います。お客様やお得意先様、お取引先様は、取り組み姿勢や表示を見て、商品を知り、そしてその企業を識る。表示は企業からの貴重な情報提供の一部で、表示が変われば、商品から伝わる情報も変わり、企業姿勢の伝わり方も変わりそれは企業価値にも連動する。食品表示は、より良い選択をして頂く大切な情報源だと思っています。

(インタビュー 2023年6月)