合格者インタビュー

元・新幹線車内販売パーサー 食品表示検定にチャレンジ

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株式会社ジェイアール西日本フードサービスネット
列車事業本部 新幹線事業部 主任
毛利 礼和奈様

  • 2017年11月初級合格
  • 2020年11月中級合格

はじめに、貴社のプロフィールと毛利様の職歴を教えてください。

毛利 弊社は、西日本旅客鉄道株式会社の100%子会社で、駅ナカと呼ばれている駅構内の飲食店などの管理・運営をする店舗事業と山陽新幹線の車内販売やグリ-ン車での接客サービスを提供する新幹線事業の2つの事業があり、私は新幹線事業部に勤務しています。
入社してすぐに大阪列車営業支店に配属になり、新幹線の車内販売のパーサーを1年半務めました。その後、パーサーを管理する当直、内勤として弁当・サンドイッチの発注等の業務を行いました。そして、入社5年目に本社に異動し、現在は山陽新幹線の車内販売で取り扱う商品選択や商品開発を担当しています。また、新幹線事業部の品質管理室業務も兼務しています。

食品表示検定を受験するきっかけは何でしたか?

毛利 私が新幹線の車内販売パーサー時代に品質管理室から検定試験の案内をいただきました。最初は「食品表示ってなんだろ~」という感じでしたが、業務を進めて行くに従い「私達にも大事な資格だ」と気づき受験してみようと思いました。

初級にチャレンジされ、見事合格されました。そして、中級もその後合格されています。

毛利 中級は難しかったですね。初級はある程度の基礎知識があり、基本を勉強すると合格できますが、中級は出題範囲も広く専門的で奥深い。テキストを何度も読み返しました。
ただ一人で勉強は大変でした。モチベーション維持には苦労しました。社内の先輩や中級合格者の方々にいろいろと教えていただきましたし、品質管理室主催の勉強会にも参加しました。また、不得手な個所は徹底的に復習して克服しました。

かなり頑張りましたね。

毛利 あとは業種が違うスーパーマーケットやデパ地下に出かけて、POPやプライスカードの表示も勉強になりました。

食品表示検定試験の資格は業務に役立っていますか?

毛利 現在、山陽新幹線の車内販売業務で商品の選定やイベント企画を担当しています。特に選定商品には神経を使います。お取引先から商品カルテをいただくのですが、その際のチェックに食品表示の資格は大いに役に立ちますね。先方の記載内容でちょっと気になる個所は入念に調べます。時には工場にもでかけます。
鉄道関連はイベントが多いのが特徴です。イベントでの販売商品選定や景品商品のチェックなどもあります。車内販売では、パーサーが車内で呼びかけるスピーチセールが特徴です。商品紹介のセリフも作成しています。さらに、地域共生のために、地域の特産品も積極的に取り扱っているので、産地表示には注意しています。
表示の確認のために認定テキストを見て再チェックすることもありますね。

乗車客からの質問もありますか?例えば、アレルギーに関しての質問など?

毛利 私は直接お聞きしたことはないですが、アレルギー表示に関しては、お客様の命に関わる問題なので、パーサーのマニュアルで対応が定められており、安易にお答えせず、一緒に一括表示の原材料名を確認いただいています。
また、より正確な情報を求められる場合には、支店の当直を通じて製造会社に確認することになっています。

今後のチャレンジ目標を教えてください

毛利 初級、中級と続きましたので、上級に挑戦したいところですが、上級はかなり難しいと聞いていますので、いまひとつ準備を重ねて、時を見てチャレンジしたいと思います。

(インタビュー 2022年11月)