合格者インタビュー

社内セミナーで講師を担当、上級を目指して知った食品表示の可能性

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株式会社藤二誠 品質管理部 品質管理チーム
スーパーバイザー 元島 拓也様

  • 2015年11月中級合格
  • 2019年11月上級合格

最初に貴社の品質管理部の役割と食品表示の取り組みを教えてください。

元島 私ども株式会社藤二誠は、全日空商事株式会社のグループ企業の一つで、観光地等で販売する食品や雑貨の企画・卸売を行っています。グループ内では、食の安全委員会を始め、グループ各社が集まって定期的にミーティングやセミナーを開催して、品質を維持・向上するために活動しています。
 弊社は、取り扱い品目も多く、幅広い企業さまとお取引をしています。そのなかで、安全・安心や法令遵守のため、商品の表示チェック、品質検査、工場監査、お取引さまからの質問対応などを実施しているのが、品質管理部の主な業務です。

食品表示検定をお知りになった経緯と、上級試験を受けられた動機をお聞かせください。

元島 食品表示検定は、弊社の品質管理部の方からの紹介で知りました。その当時、私は、本社の営業職に配属されていたのですが、品質管理部の方から受検を勧められ、業務に役立ちそうだと思い受検しました。私が前職で学習塾に勤務していたため、「試験はお手の物だろう」と思われていたのも、受検を勧められた理由かもしれません。2015年11月に中級検定を受け、1回で合格しました。これもきっかけになったようで、翌年に営業職から品質管理部に異動となりました。
 中級食品表示診断士は品質管理部の社員はもちろん、商品開発部の方も取得されていました。品質管理部には、各部署、各営業所の社員を対象にセミナーを開催し、食品表示の理解度を深めるという教育の業務もあります。私自身、教えることに自信をつけるために、より専門性を高める必要性を感じ、上級にチャレンジしました。しかし、最初のチャレンジには失敗しました。

その後、2019年に再度チャレンジされて、見事合格されました。

元島 社内では、食品表示のセミナー講師もしており、中級合格者が周りにどんどん増えていくなかで、ワンランク上の資格をなんとか取得したいと思い、あきらめずに再度チャレンジしました。1年後に合格した時は、本当にうれしかったです。

上級試験の印象と勉強法はいかがでしたか。

元島 中級試験に関しては、社内セミナーにて概要をつかんで、後はテキストを精読し、基礎をたたき込み合格しましたが、上級試験は出題範囲が幅広く、記述問題もあり、一つの見落としや勘違いが大きな減点となると感じました。また、合格ラインも80点以上と高く、ミスが許されません。そのため勉強法は、中級テキストの再度の精読に加えて、消費者庁の「食品表示基準Q&A」を読み込み、協会主催のセミナーにも参加しました。その際、過去問題が配布されたため、解き直しをして、分からないところは徹底的に調べました。あと、協会配信のメールマガジンも関連資料のチェックに役立ちました。
 そして、やはりポイントは記述問題をどのように攻略するかですが、私は仮のテーマを想定して800字で実際に解説文を書いてみました。これは実践的で良い模擬演習となりました。

合格して、社内の反応や業務への貢献はいかがですか?

元島 上級合格率が10%台という難関であることを家族も職場の方も知っていたため、祝福していただきました。社内では、これに刺激されて上級試験を受けてみたいという人も現れ、積極的な気運も生まれました。
 業務面では、中級合格の頃から、お取引先から提出される、仕様書のチェックや再構築を行っていましたが、その精度がさらにアップしたと思います。なかには特殊な商品やご注文もありますので、様々な商材に触れることで、食品表示の奥深さを感じています。
 それから、以前は各営業所を訪問して、食品表示のセミナーを実施していたのですが、昨今のコロナ禍のなかで他県の営業所への訪問が難しくなりました。また、集合での授業も難しくなったため、今はWEBでセミナー動画を配信することで、社員教育を行っています。

最後に今後の抱負をお聞かせください。

元島 食品表示検定を通して学んだことは、法律やルールを守ることを前提に、消費者にとって有益な情報や商品の魅力を、いかに正確に、分かりやすく伝えることができるかといった、食品表示の奥深さと可能性です。また社内の各部署で食品表示の理解度を高めることが、商品の企画や販売に役立つことは言うまでもありません。私自身は、社内セミナー等を通して、一人でも多くの方に食品表示を理解していただけるように努めていきたいと考えてますが、将来的には学校教育に取り入れる等して、一般の方にもより広く理解していただけるようになって欲しいと考えています。

(インタビュー 2020年7月)