合格者インタビュー

九州・「食の中村」の新学科で実践、産学連携型カリキュラムでの学び

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中村学園大学
 栄養科学部フード・マネジメント学科
隅坂 奈都実様 (中央)
古田 宗宜先生 (右) (担当講師)
田中 俊昭先生 (左) (一番食品(株)・非常勤講師)

  • 2019年11月初級合格
  • 2019年11月中級合格

九州の中村学園大学といえば、栄養科学分野で長年にわたり優秀な人材を輩出しており、管理栄養士国家試験の合格者数は、毎年全国トップクラスの成績を修めています。
2017年4月に新しく開設した栄養科学部フード・マネジメント学科では、食産業界と大学が共同で実践的なカリキュラムを作り上げ、より専門的な発展科目として3年次に「食品表示の実務」をカリキュラムに組み込みました。学生の学びが実を結び、2019年後期の「食品表示検定」では、初級の団体受験で全国1位の合格者数を輩出しました。授業担当の古田宗宜先生と初級・中級にW合格した隅坂奈都実さん、そして、食産業界から食品表示の授業を受け持った一番食品㈱の田中俊昭先生(非常勤講師)に話を聞きました。

フード・マネジメント学科の開設経緯と特徴を教えてください。

古田 フード・マネジメント学科は、2017年に開設した新しい学科です。食品・栄養の知識とビジネス現場で必要な知識を併せ持ち、食産業界で活躍できる人材を育成する学科です。開設前より食品関連企業・団体の方々と実践力を育むカリキュラムを作り上げてきました。授業やインターンシップにおいて、現役の食産業界の方の講義が数多く実施されています。「食品表示の実務」の授業も産学連携の形式をとり、地元の有力メーカーである一番食品㈱の田中先生(第1回上級合格)にお願いして食品業界で実際に必要とされる実務的な講義をしていただきました。

田中先生は実業界で実際にお仕事をされています。食品表示を担当され、学生の皆さんへの授業をされた感想はいかがでしょうか。

田中 実務家として食品表示の重要性は一番感じています。学生のころから食品表示への意識と知識をもっていただくことで就職後も活かすことができるので、学生の皆さんに分かりやすく説明したつもりです。

隅坂さんは、今回食品表示検定試験にチャレンジして合格されました。

隅坂 食品関連企業に就職を希望しているので、この学科を最初から志望していました。食に関するマーケティングやマネジメントなど幅広い視野で学べるのが魅力です。1年生の時に「食品ビジネス戦略論」という講座があり、いろんな企業の方が来られ講演されとても面白いと感じました。
また、2年生の時に食品産業に就職した先輩の話を聞く機会があり、「就職に役立つ資格は何ですか」と質問したところ「食品表示」と答えが返ってきました。
3年生で「食品表示の実務」の選択授業を受講したところ、非常にわかりやすい授業だったので楽しく学べました。

授業の他にどんな勉強をしましたか。初級だけでなく中級も受験し、合格されました。

隅坂 授業で学んだ内容を、スーパーマーケットで実際に商品の表示を見たり、友達とクイズ形式で問題を出し合ったりしました。大学では初級の内容を中心に授業が行われましたが、やるからには中級も勉強しようと両方チャレンジしました。さすがに中級は難しく、食品表示検定協会主催の対策セミナーにも参加しました。お陰様で初級・中級とも合格しました。

担任の古田先生より、これからの学生の皆さんに一言お願いします。

古田 今回の検定試験は学生の皆さんが自主的にかつ積極的に取り組んだことで初級合格者63人、中級合格者16人の好結果となりました。いよいよフード・マネジメント学科1期生は、就職活動を迎える最終学年となります。食品表示診断士の資格を活かして、食産業界で活躍して欲しいと願っています。

(インタビュー 2020年1月)