合格者インタビュー

山梨学院大学に見る「食品表示検定」への取り組み

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山梨学院大学 健康栄養学部 管理栄養学科
仲尾 玲子教授(左) 渡邊 ひと美様(右)
就職・キャリアセンター課長  帶金 久様

  • 2010年11月(仲尾教授)、2016年11月(渡邊様)中級合格
  • 2015年11月(渡邊様)初級合格

山梨学院大学は「食品表示検定試験」を積極的に取り組む大学のひとつです。同校は、2010年に健康栄養学部管理栄養学科を新設しました。新設にあたり、在校生が「管理栄養士養成校」としての修得科目について研鑽を積むと同時に「食品表示」の資格を推奨しています。今日では卒業時にはほとんどの学生が食品表示検定の資格を保有するまでになりました。また、国家試験である「管理栄養士」の合格率をアップする相乗効果も生まれています。

貴校で「食品表示」の資格取得に取り組まれた経緯を教えてください。

仲尾教授 健康栄養学部管理栄養学科を新設したのが2010年4月のことです。新設学部で新入生を迎え入れるにあたり、その数年前から「食品表示」の資格取得を積極的に取り組んできました。背景には、厚労省の『管理栄養士国家試験出題基準ガイドライン』で、「食品の表示と規格基準」の項目が増えたことがあります。
また、当時食品会社に就職した知人から、『会社で食品表示を担当することになりましたが、複雑で悩んでいます。どのように勉強したらよいでしょうか?』という質問を受けました。正直、食品表示に絡む法律が複雑で的確に答えられませんでした。そのような経緯があり、「食品表示は是非取り組まなくてはならない課題であり、新設学科には学ぶチャンスを設けなくてはならない」と考えました。

そんな最中に『食品表示検定認定テキスト・中級』に出合われたのですね。

仲尾教授 そうです。この本を見ておどろきました。複雑多岐にわたる食品表示の関連法案を見事に一冊にまとめた素晴らしい本でした。

教授自らも「食品表示検定」にチャレンジされました。

仲尾教授 学生に力をつけるためにこの本を授業のテキストとして活用しよう、そして検定試験の受験も検討しようと考えました。教えるからには、教える側の責任があります。検定試験も実際に受けてみないとその内容が分かりませんので、「第2回 中級試験」を受験しました。

就職・キャリアセンターと協同で取り組まれた経緯は。

仲尾教授 管理栄養学科新設にあたり、緻密に組まれたカリキュラムに、「食品表示」を組み込む余地はありませんでした。そこで仕事の実務に必要な資格であれば、学生の就職活動などを支援する就職・キャリアセンターと協同で資格取得に取り組むことはできないだろうかと考えました。就職・キャリアセンターではこの計画に賛同し「食品表示」を積極的に取り組むことになりました。

帶金課長 食品表示検定を受け入れるにあたり、試験会場を確保する必要があると考えました。甲府から東京まで、学生を一日かけて送り出すにはリスクがありますので、まずは団体派遣会場として受験させていただきました。

食品表示の資格は就職にも影響がありますか?

帶金課長 当校は公務員試験でも全国で高い合格率を誇っています。管理栄養士国家試験もしかりですが、仲尾教授は、管理栄養士にプラスαの資格として「食品表示」に取り組まれました。仲尾教授の情熱そのものです。その努力もあって、管理栄養士国家試験や食品表示検定の資格を有する学生の就職にも実績を残しています。

学生の渡邊様にお聞きします。「食品表示検定」を受験されたきっかけは何ですか?

渡邊 健康栄養学部では、2年生になると初級、3年生で中級を受験することが普通になっています。授業でも実際に食品を製造する食品加工学実習がありますが、この実習では、製品用に実際に食品ラベルを作成したりします。また家から食品ラベルを持ってきてチェックをしたりしました。

仲尾教授 講義だけの座学だけでは、表示の学習には不足です。実際に表示を作ってみて、試してみるという実践が大事です。

食品表示を実践的に学んでこられたわけですが、実際に試験を受験された感想と勉強方法を教えてください。

渡邊 難しいです。特に中級は難しかったです。とにかくテキストを隅々までくまなく読みました。また授業で実際にラベルを作成した経験もよかったと思います。

地元の食品会社に就職も決まられたそうですね。

渡邊 面接時に採用担当者から『食品表示の資格を持っていますね』と一声かけられました。

現在、山梨学院大学は公開試験会場(甲府会場)として貸出しいただいています。

仲尾教授 山梨学院大学の取り組みとして、学生だけではなく、公開試験の甲府会場として地元の企業人や一般の受験者にも開放しています。その受験者数は年を追うごとに増加し、学生は常時70名以上、一般受験を含めると100名以上の受験者を受け入れています。

帶金課長 当校は、地域との関わりも大事にしています。学生の皆さんには様々な方法で支援を行っていますが、試験会場の一般への開放は、地域の方々が当校と接していただけることにも繋がり、それが山梨学院大学の校風です。

教授に最後にひとことお願いします。

仲尾教授 食品表示の認定テキストは、授業でも副読本として使っています。また、実社会でも会社のなかでも活用できると思います。
最近ではカリキュラムに「食品表示」を取り入れる大学も増えてきています。今後、食品表示の資格制度に取り組む教育機関が増えることを期待しています。

(インタビュー 2017年12月)